E.N.T Effects | 真打 Overdrive

「真打」は、従来のトランスペアレント系オーバードライブとは異なる回路構成でアプローチを試みたペダルです。通常のトランスペアレント系オーバードライブはゲインを上げていった際に歪み量が稼げず、低域がブーミーになってしまう傾向があります。またTreble、Bassコントロールにより幅広いサウンドメイキングができるわけではなく、実際には局所的な使用に限られます。これらを改善しながらもトランスペアレント系から「艶のあるミッドレンジ」と「倍音」を継承し、その上で反応性をさらにアップデートし、コンプレッション感を取り除いたサウンドデザインを実現するために、回路が一から見直されています。

[特徴]
Bass、Trebleコントロールをそれぞれ12時方向にした場合に原音に対してニュートラルな質感となります。トランスペアレント系の回路では歪みを作る増幅段でLow-Mid をカットして透明感を作り出すという手法が取られていますが、本機ではLow〜Low-Mid間をBassコントロールで調節可能なアクティブ回路を採用することにより、従来のエフェクターよりも「音の太さ」にフォーカスしています。

またTrebleコントロールについて、従来のパッシブフィルターでは「真打」のコンセプトの一つである「高解像度」を引き出しきれないため、高域に含まれる鈴なり感や煌びやかさを調節可能なアクティブコントロールを採用しています。7時方向(Level Min)ではウォームな質感、5時方向(Level Max)では金属的な高音域がアウトプットされ、サウンドが破綻しない範囲でコントロール可能です。すなわち本機のサウンドイメージは、トランスペアレント系をインスパイアしながらも全く異なる方向性であると言えるでしょう。

このコントロール部分の大胆な変更は、「真打」特有のミッドレンジがあってこそです。
搭載された高速オペアンプ「AD823」の高く安定した性能により力強い中音域を実現し、低域と高域に広いレンジを持たせています。

[コントロール]
・Volume : Bカーブのポットを使用しているため、8時〜9時方向で原音とフラットなボリュームとなります。本機をブースターとして使用する場合は、少しDriveを上げるとボリュームが増加します。
・Drive : 通常のトランスペアレント系オーバードライブと比較し約2倍以上のゲインを出力します。
・Treble : 12時方向が基準となります。Bassコントロールと独立して可変しますので、最終的な音質の決定としてお使いいただけます。
・Bass : Low-Mid より下の帯域をブーストさせるアクティブ回路を採用しています。上げていくとともに低域の音量も増加しますので適宜調節してください。

[仕様]
・電源 : 9Vバッテリー, センターマイナス2.1mm標準プラグによる9VDC外部供給
※複数のエフェクターを接続する場合はACアダプターをお使いください。本機のみ電池駆動を行いますと、他のエフェクターとの相性によってはノイズが発生する可能性があります。
・サイズ(WxDxH) : 70 × 113 × 47 mm
・重量 : 約250g

 [付属品]
外箱、取扱説明書

[状態]
裏面に小さな塗装の欠け、エッジに軽度の打コンがございますが、全体的には使用感の少ない美品でございます。

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